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非の打ち所がないという悪徳(少年の日の思い出 ヘルマン・ヘッセ)

以前に「少年の日の思い出」について書いたような気がしていましたが、ブログ内を検索しても出てこなかったので書いていなかったのでしょうか……


「少年の日の思い出」はヘルマン・ヘッセの短編小説です。国語の中学1年生の教科書に載っています。


私も中学1年生の時に習いました。


この作品のタイトルは覚えていませんでしたが、


「非の打ちどころがないという悪徳をもっていた」 という一節は 忘れられない言葉でした。


でも、本文通りに覚えてはいず、「非の打ちどころがないという欠点をもっていた」 だと思い込んでいました。



「非の打ちどころがない」という言葉は、このとき初めて知りました。
何一つ悪い所がないなんて子どもがいるなんて、しかも、それが欠点(いえ、悪徳)だなんてと、驚きました。



また、その部分だけをなぜか仲の良かった同級生が繰り返し、おしゃべりのときに引用することが多かったので、彼女の口ぶり、声とともにその一節が耳にこびりついています。



常伸スクールに来て、今も中学1年生が習っていると知り、改めて読んでみました。すると、その文章のすばらしさ、頭の中に広がる情景にうっとりしました。



中学生のときは、ストーリーを追っていましたが、今は、作品全体からの甘く苦い少年の日の思い出が心にしみました。



ふと、今日、「少年の日の思い出」はいつから中学1年生が読むようになったのだろうか、と疑問が頭をもたげました。


調べてみると、なんと1947年からどの国語の教科書にも掲載されるようになったそうです。つまり、1947年以降の中学生は全員、「少年の日の思い出」を読んでいるということになります。




もっとも日本で有名な(よく読まれている)ドイツ文学(外国文学)とされています。



にもかかわらず、「少年の日の思い出」は本国ドイツでは知名度がまったくないそうです。



「少年の日の思い出」の20年前にヘッセが書いたのもとになった短編小説は全集や単行本に収録されているけれど、「少年の日の思い出」は、ドイツではほとんど知られていないのだそうです。

詳しくはウィキペディア



この話の中心である昆虫採集はヘッセ自身の趣味であったらしく、2008年以降に「ヘルマン・ヘッセ昆虫展」として日本全国30都市以上で展覧されたそうです。知りませんでした。知っていたら行ったかもしれません。




しかし、何ゆえにこの作品が70年にもわたって中学1年生の教科書に採用されているのでしょうか?
(今年 83歳になる人たちまでが中学1年生で習ったということです)



確かに完成度の高い、素晴らしい作品ですが、やるせない心の傷の話でもあります。


とりかえしのつかない失敗という、触れたくないけれど繰り返し思い出してしまう、痛痒いような思い出です。


下は「少年の日の思い出」の最後のページ。


少年の日の思い出 常伸スクール 京都市南区 個別指導学習塾





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プロフィール

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Author:教室長
京都市南区唐橋、九条通御前を少し東に行った南側にある個別指導学習塾常伸スクールの「京都松陰塾」の教室長です。
ショウイン認定校で、2012年6月オープンしました。
英検準一級、TOEIC 885点  漢熟検二級 初級教育コーチ養成講座 知識編修了 STEPリーダー

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